スキルマップ
業務に必要なスキル(知識・技術・資格)を整理し、個人やチームの習熟レベルを数値・マークで一覧化し、
可視化したもの。
組織やプロジェクトで「適しているか」「誰が何をどのレベルでできるのか」を把握するため活用される。
〇スキルマップの目的
・従業員のスキルの可視化
誰がどのようなスキルを持っているのか、何に活かせるのかを明確にし、組織内の強み・弱みを一目で把握できるようにする
・人材育成の効率化
必要水準に届いていないスキルや知識も把握できるため、研修や教育計画を効率的に立てることができる
・適材適所に配置に役立つ
プロジェクトへの割り当ての効率化ができる
・モチベーション向上
求めるスキルレベルがはっきりするため、従業員が自己成長の目標を持ちやすくなる
〇スキルマップを活用するデメリット
・運用・管理の負担
初期作成に工数がかかり、作成後の定期的な更新や見直しに時間と手間がかかる。
定期的に更新をしなければ形式だけが残り、本来の目的や効果が失われる。
・従業員の不満
スキルマップを導入することで、スキルや習熟度の差が明確になり、評価の差が生じやすいため、従業員の不満につながる。また「この人はこれが弱い」と固定的に見られやすくなるため、正しく評価ができず、評価基準にばらつきが生じる可能性がある。
〇スキルマップの制作手順(5ステップ)
① 目的を明確にする
「何のために作るか」を決める
例:人材育成のため・チームのスキル可視化など
② 必要なスキルを洗い出す
職種ごとに必要な専門知識、業務スキル、ヒューマンスキルなどを整理する。
管理すべきスキルは業務ごとに異なるため、実際の業務フローに沿って、漏れなく洗い出す必要がある。
③ スキルレベルの定義と評価基準の設定
レベルを明確にする。
評価基準が「できる・できない」のような二つに分けた考え方だと、詳細なレベル把握が難しくなる。とはいえ、細かすぎると運用が難しくなる恐れがあるため、一般的には、3~5段階で習熟度を測ることが多い。
例:4段階
(1.未経験 2.指導があればできる 3.一人でできる 4.指導できる)
④ スキルマップの形式を作る
各スキルの評価基準が決まったら、従業員ごとのスキルレベルをスキルマップに記入する。本人の自己評価やヒアリング、直属の上司からの評価をもとに、項目ごとにレベルを判断しながら記入する。自己評価と上司評価でズレがあると育成ポイントが見えてくる。
足りないスキル項目やレベルの評価基準が適切かなど意見をもらい、修正をしたうえで、運用を始めると評価される従業員から納得感が得られやすくなる。
スキルマップが一式揃うと、部署ごとのスキルの偏りや従業員の優れている点、今後伸ばしていきたい点が明確になる。
⑤ スキルマップの運用
スキルマップを有効活用するために、運用と定期的な更新・改善が重要となる。
ビジネス環境や必要なスキルも変わっていくため、制作したスキルマップの定期的な見直し、更新をすることが必要になる。


