エフ
製造業における「エフ」とは、主に不具合の発見や製品管理のために使用される識別票のこと。「絵符(えふ)」や「会符(えふ)」と呼ばれる札やシールを指す。
〇エフ付け・エフ取り
・エフ付け
不具合の発生箇所や内容、必要な処置を明確にし、不具合の処置漏れを防ぐために、不具合箇所に日付・発見した人の名前・不具合内容を記入して取り付けることを基本としている。不具合を発見し、識別票を付けることを「エフ付け」と呼ぶ。
エフは、不具合が誰でも一目で把握できるようにするための道具であり、不具合の見える化の役割を担っている。
・不具合とは
① 微欠陥
汚れ・キズ・ガタ・ゆるみ・付着・その他の異常
(ホコリ、亀裂、傾き、ベルト、詰まり、異音など)
② 基本条件
清掃・給油・増締め
(油汚れ、給油機器不良、ボルト・ナットのゆるみなど)
③ 困難箇所
清掃・点検・給油・増締め・操作・調整
(機器構造、計器位置、給油口位置、サイズ、ハンドル位置、圧力計など)
④ 発生源
製品・原料・油・気体・液体・加工・その他
(漏れ・こぼれ・ガス・排水・塗料など)
⑤ その他の不具合・疑問点
不完全箇所や環境上の不具合など1~4に当てはまらない不具合
活動中に疑問に思った箇所(正常か不具合かわからないところ)
・エフの種類
1. 白エフ
もっとも多くつけられるエフ。主に日常的な設備管理や基本条件の整備活動の中で使用される。現場の担当者で修理や復元ができる軽微な不具合に使用される。
2. 赤エフ
現場の担当者だけでは処置できないものや他部門に依頼しなければ処置できないものに使用される。
3. 他のエフ
安全・衛生用、環境用などの用途に応じて、黄エフや緑エフを使用することもある。
・エフ取り
エフ付けして洗い出された不具合は、必ず処置することが原則であり、これをエフ取りと呼ぶ。
付けたエフを未対応のままにすることは、職場や設備の不具合を放置していることになり、その状態では設備の停止や品質不良、作業効率の低下にもつながる。
そのためエフ付けをしてその場で処置できるものはすぐ取るようにする。時間がかかるものはエフ取りの計画を整理し、なるべく時間がかからないように処置や対策ができるようにしておく。
一度エフ取りした箇所は引き続き観察をし、処置や改善方法が適切であったかを確認する。再発するようであれば、適切な処置ができていなかったことになるため、処置は「再発防止」を考慮した改善が大切になる。再発した箇所には「繰り返しエフ付け」を実施することになる。


