官能検査
人間の五感(視覚・聴覚・ 味覚・嗅覚・触覚)を用いて検査する方法のこと。
機械では測定困難な「見た目の印象」「音」「味」「におい」「触り心地」などを人が直接判断し、製品や素材の品質・特性を評価する検査方法。
*官能検査の種類
①分析型官能検査
比較対象とする製品の特徴や品質の差異を客観的に評価するための方法。製品開発や品質設計で活用されることが多い。
機械で分析する場合と同様の役割を担い、高い識別能力が求められるため訓練を受けた少人数の検査員が評価に参加する。
②嗜好型官能検査
人が「好きか嫌いか」「どちらが好ましいか」などといった主観的好みを評価する検査方法
製品がどれだけ好まれるか、どの仕様が消費者にとって魅力的かを明らかにすることを目的に行う。
この検査では分析型のように客観的に評価する検査とは違い、検査員の嗜好、好みに基づいて評価するため特別な訓練や専門的な教育は必要ない。
ただし、消費者や一般パネルが評価するため、目的に合致した結果を得るためには、ターゲットの属性(年代、性別、環境など)にあった検査員を選定することが重要。
*官能検査をするメリット
・低コスト
専用の機械の導入や設備が不要なため、検査を行うための初期投資を抑えることができる。
・人の感覚で細かな違いも判断できる
機械では捉えきれない人の感覚を数値化することができる。使用感やにおいの違和感などわずかな違いを直接判断することができる。
・顧客目線で評価ができる
人の感覚による評価は、顧客目線に立って実際に感じる品質に近い評価ができる。人がどう感じるかに基づいた開発・改良につながる。
*官能検査のデメリット
・個人差が大きい
検査員の体調や環境に左右されやすいため、評価にばらつきが生じやすい。また検査員のスキルや感覚には個人差があるため、同じ検査員であっても毎回同じレベルで評価が行うことができず、再現性を保つことが難しい。
・心理的バイアスの影響を受ける
ブランドイメージにより、本来の品質より良く、または悪く評価されることがある。心理バイアスが混入することにより、差の見落としや消費者目線の品質が維持できなくなる。


