代表メッセージ
代表取締役社長執行役員 藤野 賢治からのご挨拶です。


歴史を受け継ぎ、未来を創る
私は、この日総工産という企業で育ち、多くの経験と学びを得てまいりました。「人を育て 人を活かす」の創業理念のもと、50年以上に渡り培われてきた歴史と文化に深い敬意を抱き、その価値を損なうことなく、次の時代に向けて発展させていくことが、私に課せられた使命であると強く感じております。
当社はこれまで、人の力で日本の製造業とともに歩み、現場に寄り添いながら、変化する社会や産業構造に対応してまいりました。近年では取引先ごとの個別のニーズに対応するのではなく、オートモーティブ、セミコンダクター、エレクトロニクスという3つの産業に焦点を絞り、それぞれの産業の中で共通する課題解消に向けたサービスを提供する「インダストリー戦略」を展開してまいりました。この戦略の中で得た技術とノウハウは、あらゆる産業界に展開することが可能であり、その領域を広げることで、これからも日本の製造業を支える力であり続けることを目指しております。
時代に合わせて「人を育て 人を活かす」
当社は単に人材を提供するのではなく、「育成」によって付加価値を生み出すことが重要だと考えています。働く人が時代に求められているスキルを身に付け、やりがいを感じながら必要とされる人材に育つこと。少子高齢化が進む日本において、その場しのぎの対応には未来はありません。
これは日本人に限らず、グローバル人材においても同様です。外国の方が日本に来る理由は、単なる経済的な動機ではなく、日本の社会環境や文化に魅力を感じているからです。だからこそ、私たちはお取引先と連携し、雇用だけでなく、職場環境そのものを整えることがより重要だと考えています。
現在、東南アジアおよび南アジア諸国の教育機関や企業と連携を進め、来日前からスキルを身につけ、帰国後も活かせるような教育・OJT体制を構築しています。
もはや「日本に外貨を稼ぎに来る時代」は終わりました。これからは、共に学び、共に成長する時代です。
また今後は、障がい者・高年齢者や性別を問うことなく、多様な人材に活躍していただける場を更に拡げていきます。
志を持った人たちが「この会社で成長したい」「今より高い技術を身に付けたい」「この国で長く働きたい」と思えるような環境をつくること、それが、私たちが選ばれる企業になるための第一歩です。
一方、足元ではご応募いただいた方のミスマッチが課題と受け止めています。どのような要因でミスマッチが生じているかを分析し、募集費用を絞りつつ効率を高める施策が必要です。インダストリー戦略やダイバーシティ戦略は、こうしたミスマッチの解消にもつながると考えています。その鍵となるのが「人材のデータドリブン」です。これはDX戦略の中核であり、業務のIT化を進めるとともに、適切な人員配置・採用・ジョブ型雇用の実現を着実に進めてまいります。
また、外部の有識者やパートナー企業との連携を通じて、幅広い情報と多様な視点を取り入れ、組織の柔軟性と創造性を高めていきます。

お客様と向き合い、共に成長する
最後に、日総工産の社長として私個人の意気込みをお伝えいたします。
私はグループの柱である日総工産の事業運営に重点を置き、お客様をはじめとしたあらゆるステークホルダーの皆さまにしっかりと向き合ってまいります。
そのなかで、NISSOホールディングスの取締役としても、日総グループ全体の戦略を管掌し、グループの力が結集して大きな力に変わることに貢献いたします。
単なる人材供給事業からの脱却を目指し、働く人と企業の双方の出会いを通じて、未来を見据えた価値創造に挑戦していきます。
今後とも、皆さまの変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長執行役員
