文系出身の自分がAIエンジニアに。 専門スキルを身につけて働く夢を実現できた。
INTRODUCTION
文系学部出身で社内初のAIエンジニアとなり、現在は配属先である世界有数の半導体メーカーにて活躍中のIさん。機械設計エンジニアになる予定だったIさんが、AIエンジニアとしてデビューするまでの道のり、現在の仕事、抱負などを伺いました。
※適性や能力に応じて、新しい分野での業務をお願いする場合があります。
ここまで研修をしてくれるなら、文系でも挑戦できると思った。
大学は商学部でしたが、学業よりもサークルとアルバイトが中心の学生生活を送っていました。所属していたバンドサークルでドラムを担当し、都内のライブハウスでライブを行うなど、素人ながら、仲間と大好きな音楽に打ちこむ充実した日々でした。
でも、いざ就職となると、やりたいことが明確ではありませんでした。なんとなく営業職を受けていたものの、就職活動を進めるうちに、自分は営業には向いていないと思うように。どうしようかと悩んでいたとき、就職エージェントから紹介されたのが日総工産でした。文系でも入社後の研修制度が整っているから大丈夫だと聞き、「以前から興味のあった最先端テクノロジーの分野で、新しいことをやってみるのもいいかもしれない」と心が動いたのです。
さらに、研修は専用の教育施設で4カ月以上行われると知り、そこまでやってくれるなら、文系の自分でも何とかやっていけるのではと入社意欲がより高まりました。また、将来は何か専門スキルを身につけたいと考えていたこともあり、最終的に日総工産に入社してエンジニア職に挑戦することを決めました。
チャンスをもらい、社内初のAIエンジニアに。
入社後は新入社員研修、工場での現場実習、教育施設での機械設計研修と約1年間にわたり研修を受けました。その後は機械設計エンジニアとして工場に配属される予定でしたが、日総工産が新たにAIエンジニアの育成を始めることになり、「やってみないか」と声をかけていただきました。ITやAIの知識はありませんでしたが、もともと最先端技術への興味があったので、これはチャンスだと思い、二つ返事で引き受けました。
そこからAIエンジニアになるための研修が始まり、その一環として社外のプログラミングスクールで2カ月間の授業を受講。プログラミングはやればやるほどにスキルアップしていくのがおもしろく、夢中で学びました。プログラミング言語の基礎を一通り身につけたあとは、本社でAI研修を受けながら新規のAI事業にも携わり、実践でも知識とスキルを身につけていきました。
そして2022年11月からはいよいよ、AIエンジニアとして大手半導体メーカーに配属。工場の生産性を向上させたいというお客さまのご要望に対し、AIを活用して装置トラブルの原因の特定や、トラブルを事前に検知する方法を確立すべく取り組んでいます。私の主な業務は、装置から収集したデータを解析すること。いきなりの大舞台に、最初は自分に務まるのかと不安でしたが、やるしかない、と腹をくくりました。
現場では、日総工産が提携するAIベンダーのエンジニア2名、顧客企業のエンジニア3名と一緒に仕事をしています。ベテランでプロ意識が高い方ばかりなので、その仕事ぶりや豊富な知識からたくさんのことを学びながら成長できる環境です。一方、現場の方からは、「日総工産のエンジニア」として見られているので、会社の名に恥じない成果をあげたいという思いで、日々の業務に臨んでいます。
AIエンジニアに転向しましたが、機械設計研修で一緒に学んだ同期とは今もつながりがあります。研修ではみんな、初めて扱う3Dソフトや機械製図に苦戦し、助け合ううちに結束力が生まれました。休み時間に、みんなでバスケットボールをして遊んだのもよい思い出です。配属先では日総工産の社員は私ひとりですが、同期の仲間がいると思うと心強いですね。
トップクラスの大企業が抱える課題を、私たちの技術で解決したい。
入社時はITやAIの知識などかけらもありませんでしたが、今ではプログラミング言語を使ってデータ分析ができるまでに成長しました。働きながら専門スキルを身につけたいという願いが、こうして叶っているのも嬉しいですね。ゼロスタートでここまで来ることができたのは、会社の育成プログラムのおかげです。
お客さまの課題を解決することが、日総工産のエンジニアとしての私のミッションです。さらに、それを果たせば、AIエンジニア第1号も成功といえるのではないでしょうか。私たちの技術で世界トップクラスの大企業が抱える課題を解決できたら、それはすごいことのはず。簡単ではありませんが、だからこそ成し遂げてみたい。その気持ちが、仕事に向かうモチベーションになっています。
そのためには、プログラミングやAIアルゴリズム、半導体や装置のことなど、学ばなければならないことがたくさんあります。まわりの方々にも教わりながら、日々、勉強中です。社内のAIエンジニア第1号として、周囲の期待をひしひしと感じますが(笑)、今の職務で成果を出し、次のAIエンジニアが続く道しるべになりたいと思います。